2012/02/17(金) 00:06|読書記録

『エジプト革命』/『We』176号

  シリアで何が起きているのかニュースを見ているだけではよくわからず、市民が亡くなるような事態をただニュースを見ているしかないのか、やりきれないです。1月半ばに反原発世界会議で来日されたヨルダンの国会議員の方たちが、シリアからヨルダンへの難民が増えていると言っていました(「原発? No Thank you!」の集会報告はJSRメルマガの1月21日号に掲載されました。サイトから読めます)。
 2011年、世界的には一番のトピックは中東の変動だったでしょう。私も2011年始めには、十数年前にカイロのタハリール広場に行ったことを思い返したりしていました。エジプトの状況をよく知らなくても、「自由の声」をYoutubeで見たときには、涙ぐんでしまいました。エジプトでも世界中でも視聴された曲ですが、わかりやすい歌詞とメロディー、笑顔の人々の映像。でも、そのときには、ムバラク大統領から軍最高評議会に統治権が委譲されたとしても、何が変わるんだろうと思ったりもしていました。パレスチナの生産者団体の一人が「エジプトの運動を見て、自分がアラブ人だということを初めて誇りに思った」というようなことを言っていても、その興奮の意味がよく分かっていなかったのです。
 いま、長沢栄治さんの『エジプト革命』(平凡社新書、2012.1)を読んでいます。ムバラクが倒された、というのはどのような背景があって、どんな動きをもたらしたのか。とても勉強になっています。
 チュニジア、リビアはいまどうなっているのか。震災以来、仙台・宮城の生活と中東のできごとをうまく結びつけて感じることができませんでした。リビアへの欧米の介入、ひどいことが行われていそうだとは思っても、イラク攻撃のときのようには怒りを感じることができなかったと思います。『オルタ 特集:アラブ革命はこれからだ!』(PARC、2012年1・2月号)も読んだり、少しずつ、中東とのつながりを結び直しています。(パレスチナの人たちも当然アラブの動きを見ている訳ですから、アラブの動きを何も知らずにパレスチナの生産者と話もできないと思うのです。)

 そして。フェアトレードと震災支援。12月3日に行われたシンポジウム「被災地支援にいかされた<支えあいの知恵>〜フェアトレードからの発信〜」のまとめが『We 特集:支えあって軽やかに生きのびる』176号(フェミックス、2012年1・2月号)に掲載されました。ネパリ・バザーロさんや第3世界ショップさんが、フェアトレードの経験を生かして、どのように的確に被災地支援をされたのか。とても勉強になります。
 この特集の最初に載っているのは、武藤類子さん(ハイロアクション)のロングインタヴューです。震災後のことだけでなく、武藤さんの生い立ち、脱原発運動へのかかわり、山を開墾してお店をつくったこと、などまとめて知ることができます。
 「さようなら原発5万人集会」でのすばらしいスピーチもあって、いまや時の人となってしまった武藤さん。福島県三春町にある「里山喫茶 燐」でずっと、オリーブ商品を扱ってくださっていました。私がお店に伺ったのは5年くらい前でしょうか。森の中、とても気持ちのよいお店で、息子が眠ってしまったことを覚えています。「身の回りの野草で何が食べられるのか、いろいろ試している」「どんぐりは(渋みを抜くのに)もっといい調理法があるはずだ」などと話されていたのが印象的でした。どんぐりなど木の実はとりわけ多く放射性物質を取り込んでいます。もう三春のどんぐりは食べられません(宮城のどんぐりも無理でしょう)。
 2011年3月26日〜2012年3月26日までの1年間を「ハイロ(廃炉)アクション年」にしようという呼びかけで2010年11月に結成されたのがハイロアクション福島原発40年実行委員会です。私はこれに賛同し、2011年3月26・27日にいわきで行われる予定だったオープニング集会のチケットを持っていました。本当に悔しい。
 『We』176号、オススメです。ぜひお読み下さい。パレスチナ・オリーブでも少し取り寄せましたので、ご注文頂けます。

この記事のURL:http://himar-diary.jugem.jp/?eid=37


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