2011/04/02(土) 00:34|震災

お風呂とトイレとパレスチナ

  地震から3週間。まだ余震が続く毎日です。
 仙台市ガス局のホームページを見るのが仙台市民の日課になっています。ガスの供給再開地域が毎日更新されるのです! 仙台の人はそんなにパソコン使わないんですけど(地元の新聞にも載ります)。どうやら私の住んでいるところは一番最後になりそうな気配です。
 「放射性物質を洗い流すようにしましょう」と言われるけれど、ガスが止まっていてシャワーも浴びられないし、下水処理場が壊れているので、なるべく排水を減らさなくてはいけない。

 私の近所(?!)でお風呂が入れそうなところは、自転車で1時間弱かかるフィットネスクラブ。特別に会員でない人にも入浴サービスをしているそうです。放射能を流しにシャワーをしても、またくっつけて帰ることになると思うと悩みます。車で行くにはガソリンがないし。バスに乗るには長時間並ばなくてはなりません。たんに体の汚れを流すためとしても、入浴できる施設は、どこもまず整理券をもらう順番待ちと聞きます(みんな放射能のことを気にしているわけでなく、3週間お風呂に入っていないので行きたいだけです)。
 明日こそ、あたたかい時間帯に(お風呂場が寒くない時間に)、電気ポットで暖めたお湯を体にかけるしかないです。、、、というところで、10年以上前のパレスチナでのことを思い出すのです。

 パレスチナに行くと、太陽光パネルのように温水パネル(?)が建物の屋上に何枚も並べてあります。太陽光パネルのような長方形の平たいパネルに水が入っていて、太陽光で暖まるのです。
 パレスチナ(ヨルダン川西岸地区)の大学に短期留学して、小さな村に女子学生たちと学生アパート(今で言うシェアハウス?)に住んでいたときのこと。
 天気の良い乾期(4月〜9月)には、熱いくらいのお湯が出ます(パネル分以上に使いすぎれば水になります)。でも夜になれば水は冷えます。体を流すのはぬるま湯/冷水のシャワーで良くても髪の毛を洗うのは暖かい方が良くて。休日の昼間、週に1回だけ髪の毛を洗っていました。バスタブもなないところが多いです。あっても誰も使いません。
 冬は、水があまり暖まりません。鍋でお湯を沸かして風呂場に運び、水と混ぜて体にかけていました(パレスチナ女子学生のまねをしました)。

 パレスチナでも最近は、中間層以上では、シャワー用の温水をガスで暖める家庭も増えてきました。ただ、種火をつけっぱなしにはしないので「シャワーを浴びたかったら先に言ってね。お湯になるのに20分かかるから」と言われます。いずれにしても、水が高いし、習慣としても、夏でも毎日シャワーを浴びたりはしません。私もパレスチナの友人・知人宅に泊まるときには遠慮して、シャワーをすることはほとんどありません。
 それで東エルサレム(パレスチナ側)のホテルに泊まるときにシャワーを浴びます。水量も少ないし、温度も安定しないで熱くなったり水になったり。でも、以前はお湯が出なかったので、出るだけ嬉しいです。

 仙台のトイレ事情は。地震直後は、水も止まって避難所のトイレがあふれて大変なことに、と聞いていました。いまでも、一部の断水地域では汲み置きの水でトイレを流しています。私の自宅も含め水道が復旧している地域では、家からは普通に排水できていますが、上述したように実は浄水センターが壊れていますので、排水を控えるように言われています。知人のカフェはプチ避難所のようになっていたのですが、排水を減らすためになんとペットの猫用の砂を利用! 私、そこまで頑張っていないです。私や友人たちは、トイレットペーパーを流さずにゴミにしたり、毎回流さずためてから流したりしています。あ、これもパレスチナと同じ。通信『ぜいとぅーん』41号で書きました(ちなみに、もともと和式に似た形のトイレでしたが、町では洋式も増えています。また、水圧/水流が弱くつまってしまううので、トイレットペーパーはゴミ箱に捨てます)。

パレスチナではどこの家でもお客が来ると紅茶やコーヒーを出します。夏には水もジュースも出ます。すると(飲みすぎないように気をつけてはいても)水の価格が高いパレスチナではトイレは使いたくないのに、トイレに行きたくなってしまいます。以前はトイレに壺のようなものが置いてあって水を流すことが多かったのですが、最近は、見た目は日本と同じ水洗トイレが増えて来ています。でも、タンクの水は入っていなかったり、家族で何人分かの用足しが終わってからまとめて流したりしているようです。トイレを借りようとすると、「ちょっと待って」と言って、流れているかどうか見に行きます。

 一見、普通のようで実は、、、というところまで、なんだか、いま仙台とパレスチナは似てしまっている気がします。毎日水汲みに励んでいた知人は、(スタディーツアーで目にした)アジアの少女を思い出した、と言っていましたし、(いわゆる)途上国に共通することなのかもしれませんが。


 皆さんから体調を気遣うようなメールも頂いていますが、考えてみると(意識もしていなかった)、胃腸の調子も良く、風邪も引いていません。お風呂に入っていないためか、しもやけがひどくなったくらいです(ここ、笑うとこです!)。先日、近所の避難所(小学校)では、子どもがよくかかる嘔吐下痢症が流行っていました。関東・関西の方からも体調悪い、と聞いたりします。皆さん、心身ともにお大事に!

 原発事故と地震・津波災害でニュースはいっぱいで中東のことは全く報道されていませんが、チュニジアに始まった中東の動きは続いています。東京外国語大学の「日本語で読む中東メディア」がとても参考になります。
この記事のURL:http://himar-diary.jugem.jp/?eid=12



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