2013/03/02(土) 00:08|震災

仙台・宮城の状況2013(放射能関連)

 ブログをさぼりすぎて、何から書いてよいやら、、、ですが、おおよそ時系列で書きます。

 1月5日だったか、パレスチナから仙台に帰って来て、新聞(河北新報)で最初に目についたのは「福島第一原発の汚染水が満杯」という記事。アナザーワールドに帰ってきてしまったなあと思いました。パレスチナから仙台に帰って来たのに「非日常な世界」に帰って来たという思い。パレスチナも、占領が日常となった、イスラエル(軍)によるコントロールが完成されてしまった「非日常が日常になってしまった世界」なのに。もちろん、パレスチナにも仙台にも、ご飯食べて学校や仕事に行って、洗濯して掃除して、、という当たり前の暮らしが同時にあるわけですが。
 ちなみに、河北新報の2013年1月1日の社説は、村雲司さんの『阿武隈共和国独立宣言』(現代書館)の紹介で始まりました。『阿武隈共和国独立宣言』の中では、2013年3月11日、放射能に汚染された村の老人たちが国と刺し違える覚悟で独立を宣言します。社説の後半から2ヶ所抜粋します。
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 沖縄では一向に解決しない基地問題へのいら立ちから、「沖縄への差別」と指摘する人が増えている。
 宮里政玄琉球大名誉教授は差別の根底に「最大多数の最大幸福を目指し、人口の少ないところ、経済的に弱いところに犠牲を強いる功利主義がある」と指摘。原発にも同じ構造を見て取る。
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「阿武隈村」の独立を荒唐無稽と切って捨てることは簡単だが、東北の位置付けを変えずして、どんな復興策も未来を照らし出すことはない。
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 河北の社説だけでなく。この2年、何度か友人たちと「みちのく独立国(独立党)」の話をしました。私たち、核(放射性物質)武装できるんだ、、、というのは、本を読むまで気がつきませんでしたが(そして、こういうことネット上で書くと逮捕されてしまう時代なんでしょうか。いや、やりませんよ、、、というか、できません)。前置き終わります!

(1)「てとてと」
 宮城県南部にある「みんなの放射線測定室 てとてと」。そのメンバーである三田さんのインタヴューが「宮城の新聞」に載りました(2012年12月25日公開)。「農家による民間放射線測定施設、立ち上げから1周年」という記事ですが、これまで有機農業に取り組んできた三田さんのスタンス、事故後の宮城のことなど、まとまってわかりやすくオススメです。

 1月20日にてとてとの主催で、『内部被ばくを生き抜く』上映とお茶っこのみのみ交流会がありました。
 てとてと運営委員の皆さん手作りスイーツが美味しかった〜というのはさておき。私は「保養コーナー」を担当しました。何組かのみなさんと一緒に、ゆっくり保養・移住情報を話せて良かったです。皆さん、具体的に情報を探していらっしゃいましたし、資料を持ち帰ってくださいました。
 そして、「でも、誰もほよ〜ん相談会のサイトを知らなかった」と報告したら、てとてと子どもみやぎなどのサイトに「ほよ〜ん相談会」「ソカイノワ」「うけいれ全国」のリンクを貼ってくれました。とても嬉しかったです。ネットを使う人には便利な一覧です。

 さらに。大反響だった「てとてと秋2012」に続いて、いま「てとてと春2013」が鋭意、編集中となっています! 宮城の各地で工夫しながら生業を続けている皆さん、移住して再スタートした皆さんの声が集まっています。3月下旬に発行したらまたお知らせします。


(2)おとのわ
 2月3日に行われた「おとのわ」は今年も大盛況に終わりました。入場者はおそらく400人+子ども100人以上。この人数であたたかな空間・時間をつくってしまうのが何よりすごいです。
 『おとのわ』は、 東北から子ども達の安全な未来とあたらしい暮し方を自分たちの手で育み、発信していけるよう音楽をエネルギーに、歌い、踊り、つながり合う場。本当に手作りのイベントですが、ライブあり(おとのわ)、トークあり(かたりのわ)、カフェあり(おいしいわ)、ショップあり(もののわ)、ワークショップあり(つくるわ)、情報コーナーあり(おしらせのわ)、子どもの広場あり(こどものわ)、、、、真冬の村祭り。
 おとのわの中心スタッフで「book cafe火星の庭」の前野久美子さんが「おとのわ」への思いを書いています。

 せんだいコミュニティカフェt,able(タブレ)は「もののわ」ブースとして参加し、雑貨やCD、古本、被災地支援として作られた商品、沖縄・伊江島から届いた「はなつちの会」のお野菜とみんなの放射線測定室「てとてと」で計測し不検出の三田さんのお野菜、そして昨年に続き人参ジュースなどなどメンバーに関わりがある品々を販売しました。→おとのわでの紹介はこちら、コミカフェのブログでの報告はこちらです。

 そして、私は、今回「おしらせのわ」を担当しました。放射能についての情報(宮城県内の活動と、県外の保養など支援関連、福島の情報)/震災支援についての情報(手仕事支援など)/「食」についての情報(自然食品店やナチュラル系のカフェなどお店の紹介)/イベント、アートの情報(映画、演劇、音楽、展覧会など)/沖縄についての情報/もののわ出店者の情報など。
 放射能に関心がある人はもう少ないかも、、、と思い、チラシを頼んだ方には「20〜30部で十分だと思います」なんて言ってしまっていたのですが、とんでもない見込み違いでした。
 宮城県内の活動情報も、県外の保養支援や、原子力資料情報室や「ふぇみん」の若干固そうな資料も、仙台市の自然食品店やナチュラルカフェのチラシも、あっと言う間になくなりました(残念ながら、食にも放射能にも関係なさそうなチラシは減りませんでした)。
 まだまだ情報を欲しい人がいるんだ、一般になかなか話題に上らなくなってきているからこそ情報が欲しいのかも、普段は子どももいて気にはなっているけど自分であれこれ調べるところまで余裕がない人がもらってくれたんだろうか、、、などといろいろ思いました。
 JANICの福島事務所で働く友人からあれこれから送ってもらった、福島各地の通信などもファイルにしたのですが、これも多くの方が見てくださいました。放射能測定室の結果一覧を見ていた方もいらっしゃいました。
 「おしらせのわ」では、長机3つに置いたたくさんのチラシの間に、宮城県南部の角田市に住む山中環さんの写真を飾らせて頂きました。それで、とっても素敵な雰囲気になったと思います。この後、山中さんは「てとてと」でも写真展を行いました(本職は石の彫刻家さんです)。No Nukes Photoは印刷自由だそうです。ぜひご覧になりご活用下さい! 私も、ひな祭りトーク&ウォークに持って行こうかな、、、。

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(3)汚染牧草・稲わら・ほだ木の焼却
 2月13日の新聞で「宮城県は12日、福島第1原発事故で放射性物質に汚染された牧草や稲わらなどの処理方針を固めた。牧草は市町村が一般廃棄物として焼却処理することを明記した。」という記事を目にして、衝撃を受けました。8000ベクレル(以下)のものを燃やすなんて信じられない、、、。毎日、対応しきれないたくさんのことがあってたいていのことには(よくないことに)まひしているのですが、愕然としました。

*ちなみに汚染拡散として各地で焼却が問題となっている「がれき」はキロあたり100ベクレル以下の汚染です。拡散には反対していますが、桁の違う話。「がれき」も毎日、仙台・宮城で燃やされ続けていますが、、、。

 でも、各農家や各畜産農家での保管が限界だったのは分かっていたこと(覆っているビニルシートが破け始めたりしているそうです)。岩手県では既に汚染牧草の焼却が始まっています。代替案が必要です。
 記事によれば、「国の基準(1キログラム当たり8000ベクレル)を超える「指定廃棄物」を除く県内の汚染牧草は4万1000トン」「汚染されたほだ木(2万9000トン)も市町村が焼却処理することとした」「汚染稲わら(4800トン)は焼却した場合、8000ベクレルを上回る可能性が高いため、基準以下の稲わらを含め、国が今後建設する指定廃棄物の最終処分場への埋め立てを要望していく」、、、。

 26日に、県内の18団体の連名で、宮城県に申し入れが行われました。まずは説明を求める申し入れです。とにかく、これからです。
 放射性物質の(再)拡散だけでなく、焼却場で働く人の被ばくは防ごうと努力されるのだろうか、健康調査はされるのだろうか、そういうことも個人的には心配です。

 こんなことずっと続くんでしょうか(続くんでしょう)。「もう放射能は飽きた〜。他のこと話したい〜」こんな声多数! でも、取り組んでいくしかないのを知っています。
 こんなことを書いていると、宮城でまだまだやることがあると思ってしまいます。でも、私は同時に9歳の息子のお母さん。息子の住む甲府から宮城にかかわっていくしかありません。(まとめて書くから長くなってしまいます。読んで下さってありがとうございます!)
この記事のURL:http://himar-diary.jugem.jp/?eid=58



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